窯業系サイディングの外壁における下処理のポイントをチェック!

窯業系サイディングにおいて、下処理はとても重要です。では、具体的に外壁塗装に入る前にどのような下処理が必要となるのでしょうか。その辺りを詳しく説明していきます。

窯業系サイディングの外壁は下処理で仕上がりが変わる

塗装をする人

窯業系サイディングのメンテナンスを行なう際ポイントとなるのは、下地処理の工程です。塗装の仕上がりや持ちの長さに影響が出るため、施工の際に下地処理を丁寧に行なってもらえるかどうかのチェックが肝心なのです。

外壁塗装前の下処理に必要なこと

作業をする人

シーリング(コーキング)劣化の補修

サイディング材の繋ぎ目部分のことをシーリングと言います。

シーリングの補修は2通りのやり方があります。既存のシーリングを撤去して新しいシーリングを打つ「打ち替え」と、もう1つは既存シーリングを撤去せず上から補修しつつ新しいシーリングを打つ「打ち増し」です。

足場が必要となる場合、足場代として10~15万円くらいの費用がかかります。

シーリングの補修代は25~30万円くらいです。サイディング材の貼り替えは200万円くらいかかってしまうので、シーリングのみの補修で済めばかなり低コストで済みます。

ただシーリング以外に劣化が見られる場合、外壁自体を補修することをオススメします。

シーリング(コーキング)工事の手順

●ステップ1:シーリング(コーキング材)の除去

カッターを使いシーリング材の両側に切り込みを入れ、サイディングと切り離します。スピンカッターや電動工具を使って切り離すことも可能です。

シーリング材は底面に接着されていないので、綺麗に剥がすことができます。仮に底面にシーリング材が接着されている場合、何倍もの労力を必要とします。

ここまで住んだら、サイディング材の小口部にシーリング材が残らないよう、カッターを使いよく綺麗に削り落としていきます。これをしないと改修後のシーリング材の接着力が落ちてしまうからです。

●ステップ2:養生

シーリング材が周囲に付着して汚れてしまわないよう、シーリング材のヘラならしを行なう際にマスキングテープ(粘着紙テープ)を貼ります。仕上がり具合に大きく影響するので、目地からシール材がはみ出さないよう十分注意しましょう。

●ステップ3:プライマーの塗布

プライマーは素地に直接塗布する塗料のことを言います。プライマーを塗布することで、シーリング材と充填する外装部材との縁切れを防ぐことができます。

通常1回の施工で済みますが、プライマーが吸い込まれやすい部材を使っている場合、2回塗りをやっていたほうが無難かもしれません。

●ステップ4:バックアップ材(ボンドブレーカー)の挿入

バックアップ材は目地の深さの調節や、充填したシーリング材を目地底で支える役割を果たしてくれます。発泡スチロールのような弾力を持つものが望ましいです。

ボンドブレーカーは、目地底へのシーリング材接着防止の役割を果たす特殊テープです。ボンドブレーカーは幅別に分けられているので、目地の幅に合ったものを使用しましょう。

●ステップ5:シーリング材の充填・圧着

シーリング材の充填には、コーキングガンという専用アイテムを使用します。充填時はシーリング材の中に気泡が入ってしまわないよう注意しましょう。

充填が済んだら、へらを使って両側の部材にしっかりシーリング材を圧着していきます。表面を平滑に仕上げるよう、丁寧にやっていきましょう。

シーリング材を圧着し終わったら、ヘラで押さえ込んでいきます。圧着時は目地内に隙間が出来てしまわないよう意識しましょう。

●ステップ6:施工完了

最後に養生に用いたマスキングテープを剥がします。

これで施工終了です。

洗浄機を持つ人

高圧洗浄

外壁は、汚れや埃だけでなく苔やカビなどが発生することがあります。これは特に北側の外壁によく見られる傾向にあります。これらを除去していない状態で塗装を行なうと、後々剥がれや膨れなどの塗膜欠陥につながってしまいます。塗装を行なう前に、下地調整作業として高圧洗浄を行なって外壁を綺麗な状態にしておきましょう。

苔やカビなどは生き物なので、根の部分から除去しないと再繁殖の恐れがあります。高圧洗浄をすれば根の部分からしっかり洗い落とせます。

塗装をする人

下塗り

塗料を塗布する前に下塗りをやっておけば、接着剤の役割を果たし塗料の密着性が高まります。

下塗りは素材によって使い分けるようにしましょう。外壁専用のもの以外にも、木部専用や鉄部専用の下塗り塗料もあります。

基本的に工事が完成したときの仕上げの色と下塗りの塗料の色は異なります。つまり、下塗りをしっかり施しているかどうか色で確認することも可能だということです。

外壁塗装専用の下塗り塗料には、シーラーやプライマー、フィラーなどがあります。

下塗り塗料の主な種類

●シーラー

上塗材との密着効果を高め、さらに上塗材が下地に吸い込まれるのを防ぐ役割を果たします。

比較的よく使われる下塗り塗料です。シーラーという名称は「シールする(封印する)」という意味合いからきています。

●プライマー

上塗材との密着効果を高める効果を持つ「接着プライマー」や、鉄部に塗布するのに適した「防錆プライマー」などの種類があります。シーラー同様、下塗り塗料としてよく使われます。

●フィラー

フィラーは基本的にモルタル壁の下塗り塗料として用いられます。

下地の凹凸やヘアークラックの補修機能を持っています。シーラーの機能を兼ね備えた「微弾性フィラー」という種類もあります。

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